あなたと一緒に寝るねこちゃんもいれば、なかなか一緒に寝てくれないねこちゃんもいます。
猫が飼い主と一緒に寝る理由は何なのでしょうか。好感度が高くないと一緒には寝てくれないのでしょうか？
あなたと一緒に生活をしているねこちゃんはあなたと一緒に寝てくれますか？愛猫と一緒に寝る事はとても癒されますし、あなたにとってとても幸せな時間かと思います。
しかし一緒に寝てくれないねこちゃんもいます。そんな時一緒に寝てくれるようになるにはどうすればいいのでしょうか。
今回は猫が飼い主と一緒に寝る理由、寝てくれない理由。そして一緒に寝てくれるにはどうすれば良いのかなどを解説していきたいと思います。
猫が飼い主と一緒に寝る理由
あなたが夜布団に入って寝る準備をしていると、ねこちゃんが入ってきたりしませんか？またあなたが眠っている途中にゴソゴソと布団に入ってくることはありませんか？
猫が飼い主の布団に入って一緒に寝るのには、実はちゃんとした理由があります。しかし確定的な事ではなく「考えられる理由」になります。
その理由は以下の通りです。
- 飼い主の事を心から信頼している
- 暖かい場所で心地良いから
- 飼い主の事を母親（または親のような存在）と認識しているから
- 猫自身の縄張り場所と思っているから
- 飼い主が大好きで甘えたいから
飼い主の事を心から信頼している
あなたの寝床にねこちゃんが入ってきて、一緒に寝るという事は「あなたを心から信頼している」という気持ちの表れです。
猫は本来警戒心の高い動物で、一緒に寝る事は好みません。しかし子猫の時から一緒に飼い主と生活している場合、本来の警戒心の高い生き物という部分は無くなっている場合があります。
それでも猫に限らず、動物には本能というものがあります。警戒している人間の傍に近付き、一緒に寝るようなことは絶対にしません。なのであなたの傍に来て一緒に寝るという事は「心の底からあなたを信頼し安心しきっている」と捉えても良いでしょう。
暖かい場所で心地良いから
猫は寒さに弱い動物です。夏場は一切寄ってこないのに、冬場になるとくっ付き虫になる猫もいます。あなたのねこちゃんも、そんなタイプの子ではありませんか？
仮に冬場にこたつを出してみて下さい。どんな猫でも確実にこたつの中に入るでしょう。あなたのねこちゃんも夏場は一緒に寝ない、でも冬になると布団に入ってくる。そんな方はいませんか？
単純に暖かくて心地が良いから、という理由の場合もあります。
飼い主の事を母親（または親のような存在）と認識しているから
どんな猫も子猫の時期があります。子猫はお母さん猫の暖かくて柔らかいお腹に抱かれて育ちます。
あなたのねこちゃんは去勢・避妊手術はしていますか？猫は生後半年ほどで去勢・避妊手術をする事ができ、その時期に合わせて手術をする方も多いかと思います。
比較的早い段階で去勢・避妊手術をした猫は親猫のような精神になる事が無く、いつまで経っても甘えん坊な場合が多いです。例えばあなたのねこちゃんは、甘えモードの時にあなたのお腹などの柔らかい所をふみふみしませんか？これは子猫の時のお母さん猫のお腹に抱かれている感覚が常に残っていて、あなたを母親や母親変わりと認識してふみふみしています。
この行為と同じで、あなたを親や親代わりと思って甘えて一緒に寝る場合があります。
猫自身の縄張り場所と思っているから
オス猫は縄張り意識が強いですが、オスメス関係なく猫には縄張りの領域を持っています。手術をしていればマーキングをする事はありませんが、あなたの眠る場所をねこちゃんが縄張りと認識している可能性もあります。
あなたに甘えたい、あなたが大好きという部分はありますが、単に自分の縄張りで寝ているだけという考えもあります。
飼い主が大好きで甘えたいから
猫は本来飼い主にベタベタするような動物ではありません。一般的には過度に構われる事を嫌いますし、お腹を撫でられることも嫌い、抱っこされる事もあまり好きではありません。
しかしそれらはあくまで一般的であり、お腹を撫でられたり抱っこが大好きな猫も多数存在します。
都合の良い時だけ甘えて、あなたが構いたい時は尻尾をブンブン振って嫌がるねこちゃんは多いですが、逆にずっと甘えん坊な猫も一定数います。
あなたの事が大好きで離れたくないのかもしれません。ずっと甘えてあなたの傍にずっと一緒にいたい。もしかしたらあなたと一緒に寝るねこちゃんはそう考えているのかもしれません。
あなたが猫と一緒に寝るメリット
上記の通り、様々な理由があってあなたと一緒にねこちゃんは眠ります。その姿はとても愛らしく、ねこちゃんはあなたの事を心から信頼して安心している事でしょう。
実は猫と一緒に寝る事で、飼い主にもメリットがあります。メリットは以下の通りです。
- ストレスの軽減と骨密度の上昇
- 寝床が温かくなる
- 猫との信頼関係がさらに増す
ストレスの軽減・骨密度の上昇
猫は、甘えている時や落ち着いている時などに「ゴロゴロ」と喉を鳴らします。この喉を鳴らしている時は頭やあごの下を撫でると猫は喜びます。猫自身もとても落ち着いているのですが、この喉を鳴らしている「ゴロゴロ」という音はあなたにとっても気持ちを落ち着かせる音になっています。
さらにこの音が、人間の骨密度も上げるという研究結果も出ています。以下の記事で「猫のゴロゴロ音」について詳しく解説しています。是非参考にしてみて下さい。
ゴロゴロと鳴る微量の振動が人の骨の骨密度をあげるそうです。この様に、ストレスの軽減と共に骨密度を上げてくれるという双方にとって良い研究結果が出ているのです。
寝床が暖かくなる
冬場はあなたの布団名の中もなかなか温まってくれませんよね。しかしねこちゃんがあなたの寝床に入ってくれることで、寝床の温度が上昇します。
猫は寒さに弱く、少しでも暖かい場所を探して寝ます。冬場はあなたにとってもねこちゃんが寝床に入ってくれることで暖かく、気持ちよく睡眠をとる事ができます。
気持ちの良い睡眠を取ることで、朝の目覚めが良かったり、一日元気に活動出来たりと睡眠が及ぼす影響はとても大きいです。
あなたにとってもねこちゃんにとっても、一緒に暖かく寝る事ができるという事はとても良い事なのです。
猫との信頼関係がさらに増す
猫は警戒心のとても強い動物です。その警戒心が強いあなたのねこちゃんが一緒に寝るという事は警戒心の無い証拠です。あなたの事を尊敬し、心から信頼をしています。
毎日一緒に寝る事で、あなたとねこちゃんの信頼関係はさらに増すでしょう。
あなたが猫と一緒に寝るデメリット
メリットがある事には必ずデメリットも付随します。
残念な事に猫と飼い主が一緒に寝る事で、多かれ少なかれデメリットは生じます。デメリット面は以下になります。
- 眠りが浅くなり逆にストレスが溜まる
- 布団が汚れる
- アレルギー反応が出てしまう
- 排泄をしてしまう恐れもある
眠りが浅くなり逆にストレスが溜まる
あなたがねこちゃんの事を思うあまり、寝る場所やねこちゃんに対して少しでも迷惑をかけない様にと気を遣う事でしょう。
そのあなたの気遣いが眠りを浅くしてしまう恐れがあります。「ここで寝てると邪魔かな…？」「もう少し端に寄ってあげようかな？」こう考えてしまう事であなた自身がゆっくりと眠る事ができないかもしれません。
また、猫は夜行性なので何度もあなたの寝床を出入りする場合があります。水を飲んだりトイレをしに行ったり…、または遊んだりする場合もあるかと思います。
何度も寝床を出入りする事で、もしかしたらあなたは何度も起きるかもしれません。何度も起きる事で深い睡眠を取る事ができず、次の日の仕事や活動に影響が出てしまうかもしれません。
布団が汚れる
ほとんどの人は寝る前にお風呂に入り、体をキレイにして寝床に入るかと思います。
猫は本来キレイ好きではありますが、人間の体よりキレイではありません。必ず汚れています。
猫によってはノミやダニがいる場合もありますし、排泄をした後の排せつ物が毛にくっ付いている場合もあります。
神経質な方は一緒に寝る事をおススメ出来ません。
アレルギー反応が出てしまう
猫アレルギーがあるけれど、一緒に猫と生活している人は多いです。また、日常ではアレルギー反応は出なくても、一緒に寝る事で猫の毛が布団内に大量に付き、アレルギー反応が出てしまう方もいます。
猫は毛だけではなく、ノミやダニが付いている可能性もあります。ノミ・ダニのアレルギーに気付いていない方は、猫と一緒に寝る事で全身が痒くなる可能性も否定できません。
排泄をしてしまう恐れもある
猫は本来とてもキレイ好きという事は前述しました。キレイ好きであるゆえにトイレ内が汚い場合、トイレで排泄をしない場合があります。※個体差あり
今使用しているトイレはきちんと掃除が出来ていますか？あなたのねこちゃんはトイレに納得がいってなく、布団などが擦れる音で「布団内をトイレと認識してしまう」可能性もあります。
排泄をしてしまうと一苦労です。布団は洗濯機で洗えませんし、一組しか持っていない方は予備も無いので困る事でしょう。
普段トイレで必ず用を足している事が条件で、さらにトイレ内の掃除は行き届いているかの確認は必ずするようにしましょう。
猫と一緒に寝たい！でも寝てくれない。その理由は？
ここまで見てくれたかの中で「なるほど、理解は出来たけどうちの猫は一緒に寝てくれないんだよね…。」という方が多いかと思います。猫はとても警戒芯の強い動物と何度も言っているので、一緒に寝てくれない猫は「あなたを警戒している」と思っている方も多いかと思います。
あなたのねこちゃんが一緒に寝てくれない理由はたくさんあります。その理由は以下の通りです。
- ふかふかした場所が好きではない
- 飼い主の体臭が安心できる臭いではない
- そもそもベタベタしたくない
- お気に入りの場所で寝る
- 暑いから好きではない
- 飼い主との信頼関係が出来ていない
ふかふかした場所が好きではない
人間が布団の形状や固さにこだわりがあるように、猫にも好みがあります。
布団の中のようにふかふかした場所をそもそも好まない猫も多いです。柔らかい布団やねこ用ベッドを好む猫もいますし、固いテーブルや床が大好きな猫もいます。
固い場所を好む猫は柔らかい場所では寝ないので、あなたとの布団やベッドには入ってこないでしょう。
飼い主の体臭が安心できる臭いではない
猫や犬は嗅覚が優れている為、安心して寝る場所の臭いにはとても敏感です。
例えばあなたが日ごろ香水をつけていたり臭いの強い柔軟剤を使用していると、ねこちゃんはあなたに甘える事を敬遠してしまいます。
本当はあなたにたくさん甘えたくても、臭いが強くてねこちゃんはあまりあなたの傍に寄ってこないかもしれません。
柔軟剤の臭いが強い場合はあなたの寝床にも臭いはうつります。ねこちゃんがその寝床に寄ってこないのは臭いが原因かもしれません。
そもそもベタベタしたくない
猫はとてもワガママな性格です。自分の都合で甘えてきますが、あなたが構いたい時は凄く嫌がったりします。猫のそういう面が人気でもあるのですが、歯がゆく感じる時もあるかと思います。
あなたがねこちゃんと一緒に寝たくて、寝床に連れてきて寝かせようとしても全く一緒に寝てくれないねこちゃんも多いです。
こればかりは猫の性格なので諦めるしかありません。甘えん坊な子もいればあまり甘えないタイプの子もいます。
お気に入りの場所で寝る
猫には「パーソナルスペース」というものがあります。例えばキャットタワーであったり、猫ベッドを置いている場所などがあればあなたのねこちゃんは、普段くつろいでいる場所で寝る可能性が高いです。
あなたが普段寝ている場所から強制的に寝床を変更させられたら寝る事ができないのと同じように、猫にも好きに安心できる場所で眠りたいのが本音です。
ねこちゃんが貴方と一緒になない場合は、無理に強制するのではなく好きな場所で寝かせてあげましょう。
暑いから好きではない
ねこちゃんが貴方の寝床を暑いから気に入っていないという可能性も考えられます。猫は寒さに弱いですが、暑い夏などに熱のこもる場所で寝る事も好みません。
夏場限定で床や固いテーブルなどのひんやりする場所や、接触冷感タイプの猫ベッドを好む猫も多いです。
夏場や蒸し暑い日は、無理に一緒に寝る事を避けましょう。あなた自身も寝苦しくなり、双方にとってよくありません。
飼い主との信頼関係が出来ていない
ほとんどの方には該当しないかと思いますが、そもそも猫と飼い主の間に信頼関係が無いと一緒に寝る事はありません。
猫や犬などの動物は「ご飯をくれる」人を飼い主と認識する傾向があります。そして、たくさん遊んであげたり撫でてあげる事で信頼関係も徐々に増していきます。
大人になった野良猫を保護した場合は警戒心が強く、なかなかあなたに心を開いてくれないでしょう。もちろんあなたと一緒に寝るような行動も起こしません。
まずはあなたとねこちゃんの信頼関係を早く構築すべきです。嫌がらない程度でねこちゃんに時間を割くようにしてください。
猫と一緒に寝るにはどうすれば？一緒に寝る方法
猫が飼い主と寝る理由、寝ない理由、一緒に寝る事で生まれるメリットやデメリットは理解して頂けたかと思います。あなたが大切に、大事にしているねこちゃんと一緒に寝たいという願望は、ねこちゃんによってはかなわない可能性も考えられます。
一緒に寝てくれないからといって、強制的に一緒に寝かせたりする行為はねこちゃんにとって逆効果になります。そしていくら信頼関係があったとしても一緒に寝ない猫は一定数いる事も現実です。
しかし一緒に寝たい。その願望のある場合は以下の事にチャレンジしてみて下さい。そしてそれでも寝てくれない場合はきっぱりとあきらめる事が大事です。
- あなたが寝る前にたくさん遊んであげて夜寝る習慣をつける
- あなたの寝床がねこにとって快適という意識付け
- たくさんスキンシップをする
寝る前にたくさん遊んであげて夜に寝る習慣をつける
猫は夜行性であり、あなたが寝ている時間帯に大運動会状態になる事があるかと思います。まずはあなたのねこちゃんに「夜に寝る習慣」を植え付けさせることが大事です。
あなたが寝る前にねこちゃんとたくさん遊んで満足してもらうという手段を使いましょう。わざと疲れさせるという行為はNGです。猫にとってよくありません。
あなたが寝る前にたくさんねこちゃんと遊んであげる事で、ねこちゃんは満足します。満足すると自然と寝るのでその習慣から付ける事を始めてみましょう。
あなたの寝床が猫にとって快適という意識付け
あなたの寝る場所を、ねこちゃんが快適な空間と思っていないから一緒に寝ないというケースも考えられます。あなたの寝床はとても快適な空間で、ねこちゃんにとって安眠できる最高の場所だという認識をさせましょう。
例えば、甘えモードであなたのお腹でねこちゃんがふみふみ行為をしている時に、ゆっくりとあなたの寝床に連れて行ってしたいようにさせてみましょう。すぐには無理かと思いますが、何度も繰り返すうちにあなたの寝床が落ち着ける場所に代わる可能性もあります。
たくさんスキンシップをする
あなたとねこちゃんに信頼関係が無いというわけではないのですが、たくさんねこちゃんに構ってあげて下さい。猫が嫌がる素振りをした時に構う行為は逆効果です。
猫がゆっくりしている時、ゴロンと寝転がっている時にゆっくりと頭の部分やあごの下をたくさん撫でてあげて下さい。猫は大きな音や激しい行動を嫌います。あなたが大きな声や大きな音を立ててねこちゃんに構っても逆効果になります。
ゆっくりと優しくスキンシップをしてあげて下さい。
愛猫の病気やケガには事前に備える事が大事
あなたが迎え入れた保護猫や購入した子猫は、いつどんな状況で病気やけがに見舞われるかわかりません。
特にシニアと言われる年齢に差し掛かってくると内臓疾患が見つかったり、病気になる確率も上がります。また、手術などを行うと高額な費用も掛かります。
しかしシニアになってからペット保険に加入は出来ません。未来のあなたのねこちゃんの為にも保険に加入する事を推奨します。
ペット保険と言われてもどんな保険があるのか、どの会社の保険が安くて手厚い保険なのか調べる事も一苦労です。
そんな時に「ペット保険一括資料請求」のサービスがあれば便利だとは思いませんか？自分で調べる必要もなく、問い合わせる必要もありません。
資料請求は１円もかかりません。まずは資料請求をして、保険料がどのくらいかかるのか、どの病気や手術の場合に保険料が支払われるかなどを資料を見ながら決めていきましょう。
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