短い足や丸い顔といった特性や、甘えたがりである性格から人気の猫である「マンチカン」ですが、実はあまり周知されていない特徴が存在します。
また性別による性格の違いがあることが判明しています。
マンチカンと一緒に暮らそうと考えたとき、
以下のような悩みや不安を抱えている方も多いと思われます。
- 今後一緒に暮らしたいが、育て方に不安がある。
- マンチカンの特性や飼い方のコツを知りたい。
- 健全に共に生活し
そこで本記事では、マンチカンの性格や特性を説明しながら、一緒に暮らすにあたってのポイントなども紹介していきます。
内容は5分程で読むことができるので、気になる方はぜひ最後までご覧下さい。
マンチカンの由来
マンチカンの由来は英語の「munchkin」です。
意味は「非常に小柄な人、かわいい子、小人、子ども」等です。
人間が意図的に交配させ誕生した品種ではなく、変異的に生まれました。
イギリスで1940年代に発見されてから、世界各国で確認されています。
短足や丸顔といった見た目が可愛いマンチカンは、急速に人気な猫となりました。
マンチカンの性格と特性
マンチカンの主な性格と特性を挙げます。
- 全体の2~3割が短足種である
- 友好的な性格である
- 甘えたがりが多い
全体の2~3割が短足種である
マンチカンの第一の特性として、短足が思い浮かぶ方が多いと思われます。
しかし実際は、短足のマンチカンは全体の2~3割程度であり比較的稀な個体です。
なぜなら短足同士の交配は死んでしまう可能性が高いです。
そのためマンチカンには短足だけでなく、「足長」(一般的な猫と同じくらいの足の長さ)や「中足」(中間くらいの長さ)の個体も存在しています。
また、マンチカンは特性である短足のために、運動能力が低いように見られがちですが、意外にも運動能力は高いです。そして、ジャンプ力においても他の品種の猫と遜色ありません。
友好的な性格である
内面的な習性のひとつに、友好的で人に懐きやすい性格が挙げられます。
さらに温厚な性格も有名です。
これらの習性から多頭飼いにも適していて、先住猫とも良好な関係を築くことができます。
ただ猫も人間と同じで、性格は猫によって異なります。
甘えたがりが多い
マンチカンの特性のひとつは、友好的であることに加えて、甘えん坊な性格であることです。
しかし甘えん坊がゆえに、あまり構ってあげないとストレスにつながる可能性もあります。
お留守番をさせた後などには、十分に甘えさせてあげてください。
性別による性格の違い
人間の男女にも違いがあるのと同じで、マンチカンもオスとメスで性別によって性格が異なります。
具体的な習性は、以下のとおりです。
- 甘えたがりなオス
- 知的でクールなメス
甘えたがりなオス
オスは、特に甘えたがりです。
飼い主と愛猫の信頼関係が築けていると、甘い鳴き声で寄り添ってくる可愛いらしい一面を見られます。
また、好奇心旺盛な点もオスの習性のひとつです。
周囲のものに興味があることから、遊びすぎて思わぬケガをしてしまうこともあるので注意して下さい。
ケガも危険ですが、さらに外界に興味をもって、脱走にしてしまう恐れも考えられます。
行動力があるオスと暮らす場合、脱走防止策も施しましょう。
知的でクールなメス
マンチカンのメスは、知的でクールな性格です。
メスは性別上の責務(出産や子育て)を背負うため、警戒心が強い傾向にあります。
オスと比べると、甘えることは少ないかもしれませんが、メスにも甘えたい気持ちがないわけではありません。
ツンデレなところがメスの特性です。クールな面と甘えたがる面があり、オスとは違う魅力があります。
メスのマンチカンはオスと比べると、ツンデレな性格です。
マンチカンの4つの品種
「マンチカン」と呼ばれる猫は、さらに4つの種類に細分化できます。
- 純血種
- メヌエット
- スクークム
- キンカロー
4品種ともに短足のマンチカンがいますが、品種によって異なる特性があるので、紹介します。
純血種
米国を起源とする純血種の特性は、短い尻尾と行動力がある性格です。
また、さまざまな種と交配して誕生したので、毛の色のバリエーションが豊かです。
メヌエット
ペルシャと交配させて生まれました。
特徴は豪華な被毛と短めな足です。
警戒心が強くないので、人間に友好的です。
スクークム
ラパームと交配させて生まれました。
カーリーヘアで、抜け毛が少なめです。
キンカロー
アメリカンカールと交配させて産まれました。
丸い目や、巻かれた耳がくるっとしているのが特徴です。
また明るくて友好的な性格であることも知られています。
飼育のポイント3選【注意点】
飼育の際のポイントや注意点を紹介します。
愛猫の健康に影響しますので、特に注意が必要なポイントです。
具体的に3点が挙げます。
- 運動不足
- 低めのキャットタワーを用意
- 病気にかかりやすい品種もいる
運動不足
室内で暮らす猫は基本的に運動不足になりがちです。太りやすい傾向にあるマンチカンは、特に注意が必要です。
マンチカンは短足種なので、太ってしまうと、短い足で重たい体を支えることになります。
そこで罹患しやすい病が「椎間板ヘルニア」です。
※椎間板ヘルニア:背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出して神経に当たり、手足の痛み、しびれ等の症状が出る病。
引用元:整形外科の病気を分かりやすく解説、整形外科医療情報サイト-椎間板ヘルニア–
マンチカンの平均寿命は11歳ほどで、14歳を平均寿命とする猫全体と比べると、少し短めな生涯です。
病気が短命な要因のひとつになる可能性も十分に考えられるため、健康状態には留意しましょう。
低めのキャットタワーを用意
猫は高い場所が好きなので、キャットタワーは高く設計されているものが多いです。
ただ、足が短めなマンチカンは、低めのタワーを用意する、またはタワーの高さを調整しましょう。
また、つめとぎも同じように低い位置に置きましょう。
高いところにつめとぎを置くと、猫が手軽につめを研ぎにいけないからです。
病気にかかりやすい品種もいる(混血種の一部)
混血種の一部は、純血種では罹患しにくい病気にかかりやすい傾向があるため、注意してください。
特に外見的な特性から人気がある「耳折れマンチカン」や「耳垂れマンチカン」という品種が該当します。
※耳垂れが特徴的な「アメリカンカール」や「スコティッシュフォールド」との交配で生まれる品種
該当する品種は奇形遺伝子から起因する遺伝であるため、無理な交配から関節炎等の病気にかかりやすいです。
愛猫がこちらの品種に該当する場合は、特に注意が必要になります。
マンチカンと家族になる方法
猫を家族として迎えいれたい場合、ブリーダーから引き取ることが可能です。
しかし、里親を募集している方から引き取ることを推奨します。
金銭面が理由ではなく、その猫の新しい飼い主を現在の飼い主も探していることから、需要と供給が合致しているからです。
一緒に暮らす前に用意すべきもの
マンチカンと暮らす前に用意するものは、基本的には他の品種の猫と同じです。
ただ、運動不足にならないようにするための遊び道具や、つめとぎの配置には注意してあげましょう。
具体的に、用意するものは以下の6点です。
- キャットフード
- 猫じゃらしなどの遊び道具
- ケージ
- トイレ
- つめとぎ
- キャリーケース
また、これから共に暮らすマンチカンが病気に罹患しないために、健康診断や予防接種は必須です。
もし愛猫の繁殖を希望しないならば、去勢・避妊手術も必ず行いましょう。
マンチカンの性格や特性から適当な環境で暮らそう【まとめ】
マンチカンの性格や特性から適当な環境で、一緒に暮らしましょう。
個体にもよりけりですが、全体的に甘えがちで友好的であるマンチカンは、家族と良好な関係を築くことが可能です。
また知的な性格なので、お留守番上手な猫です。
留守から帰ってきた際は愛猫が甘えたがると思うので、存分に可愛がりましょう。
その反面で行動力がある一面も持ち合わせているので、ケガなどには十分に注意してください。短足種は運動不足によって太ってしまうと、「椎間板ヘルニア」等に罹患しやすいため、室内でも運動させてあげることが予防に繋がります。
コメント