猫を飼うメリットはたくさんあります。猫を飼うことで毎日癒され、心身に良い影響を与えることも明らかになっています。
最近ではペット関連のメディアも増え「猫を飼ってみよう」と考えている人も少なくないと思います。
しかし「猫を飼うんじゃなかった」と後悔し、手放してしまう人も増えているそうです。
この記事では猫を飼うことのデメリットを14つご紹介します。
対策も併せて紹介していますので是非参考にしてみてください。
「猫を飼うんじゃなかった」と後悔する原因
猫を飼い始める人は年々増加傾向にあります。
特に近年では、在宅時間の増加によりペットとして家で猫を飼い始める方が増えています。
しかし、それに比例してトラブルも増加しています。
後悔の原因はイメージ不足から
・世話が大変で手間がかかる。
・鳴き声や爪とぎなどが気になる。
・思ったよりお金がかかる。
後悔は人それぞれですが、期待していた猫ライフの理想と現実のギャップに悩んでいる人が多いです。
また、猫の平均寿命は15年といわれており、飼い主の生活環境の変化により猫を飼い続けられなくなったというニュースもあります。
後悔しないためにも事前にしっかりとデメリットを知っておくことが重要です。
猫を捨てることは犯罪です
猫などのペットを捨てることは犯罪です。
「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)により、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されます。
また虐待や飼育放棄(餌や水を与えず衰弱させること)も犯罪であり、上記と同じ罰に処されます。
このような大事を防ぐためにも、メリットだけでなくデメリットにもきちんと向き合いましょう。
猫を飼うことの14のデメリット
それでは、後悔しないために猫を飼う前に知っておくべき14のデメリットをご紹介します。
常に猫を考えた生活になる
猫はペットなので人間による適切な管理が必要となります。
適切な量の餌を与え、毎日適度に遊ぶことが必要です。
排泄物の掃除や爪切りなどの手入れは飼い主が行います。病気や予防接種のため猫を病院に連れていくことも必要です。季節によっては空調管理も必要でしょう。
猫は高い場所や狭い場所が好きなので部屋のレイアウトにも気をつけます。
猫が散らかしたり、汚してしまうこともあります。その場合も掃除をします。
猫は「薄暗い明け方や夕方などに活発に行動しやすい動物」です。
そのため、目覚ましが鳴るうんと前に人間を起こしに来ることがあります。
これは猫の習性なので止めさせることはできません。
猫を迎え入れると、人間だけだった生活は猫のことを常に考えた生活へと一変します。
猫生活に慣れるには猫に関する本を読んで知識をつけることをお勧めします。
また、猫との生活を助ける製品もありますので活用してみて下さい。
猫に時間を奪われる
一般的に猫は犬より手間がかからないと思われています。
しかし、猫にも必要不可欠なことがあります。
まずは毎日遊ばせる必要があります。
この遊びは運動のためだけでなく、狩人本能を刺激し、ストレスを解消する目的もあるためとても重要です。
次に、ブラッシングや爪切り、歯磨きなど猫自身でできないケアも行う必要があります。
何でも口に入れて噛む
猫にもよりますが、気になるものを見つけると何だって口に入れようとします。
猫にはそれが危険なものかどうかの判断ができません。猫にとって危険なものが出しっぱなしになっていないか常に確認しておきましょう。
猫にとって毒性がある観葉植物もあるので、予め調べておくことが大切です。
また、人間にとっては安全な食べ物でも猫にとっては大変危険な食べ物もたくさんあります。そうでなくてもつまみ食いを防ぐために、食べ物の片付けを忘れずにしましょう。
抜け毛との戦い
猫の抜け毛は大量です。
所持している衣服全てに毛が付くといっても過言ではないほど抜け毛に悩まされます。
毎日お掃除したり、猫ちゃんをブラッシングしても終わりなく毛は抜け落ちます。
外出時には必ず毎回コロコロ(粘着テープ)で毛を取る手間が発生するので、その時間も含めて外出の準備をする必要もあるのです。
排泄物の臭い問題
完全室内飼いの猫の場合、猫用のトイレも室内に設置します。排泄物は当たり前ですが臭います。
昔と比べて猫用トイレも進化して防臭できるようになりましたが、全く臭わないということはありません。
臭い対策のグッズを上手く活用してみましょう。
ただしアロマオイルには注意が必要です。猫にとっては毒となる成分もあるので危険です。
ゲロを吐く
猫は様々な理由から吐きます。
一般的には飲み込んだ抜け毛を吐き出すためですが、ストレスから嘔吐することもあります。病気により吐くこともあります。
猫には吐いてはいけない場所がわかりません。大切なものの上に吐かれるかもしれませんので注意が必要です。
猫用品まみれになる
猫を飼うためには様々なものを準備する必要があります。
食事や水用のお皿から、猫用トイレやケージ、寝床、時にはキャットタワーなどを部屋に置くと猫の生活スペースで部屋がいっぱいになります。
また、おもちゃや餌の袋をしまう適切な収納場所を用意する必要もあります。
「家族が一人増えるんだ」という気持ちで、人間の生活場所に猫の生活場所を作りましょう。
物を壊してしまう
猫は物を壊してしまうことがあります。
猫には人間のモノの価値がわかりません。飼い主にとって大切なものでも壊してしまうことがあります。
コードを噛み千切ったり、ソファで爪を研いだり。花瓶など割れると危険なものも割ってしまうことがあります。
猫が触ると危ないものは片付けておくのが無難です。また大切なものは忘れずにしまっておきましょう。
急に運動会を開催する
猫は唐突に家の中を走り回り始めます。これは一般的に「運動会」と呼ばれています。
これも猫の習性によるもので、狩猟本能によって余らせたエネルギーを発散していると考えられています。
しかし、時にカーテンをよじ登ったり、勢いでインテリアを壊してしまうことがあるので注意しなければいけません。
また、猫の性質により真夜中や早朝に運動会を行うことがあります。眠っている飼い主を躊躇なく踏みつけることもあります。また、集合住宅などに住んでいる場合は騒音への配慮が必要になります。
予防策は昼間の運動量を増やすことです。
ちょっとした合間に猫と遊ぶことが重要です。また、一人遊びできるおもちゃを使うのも効果的です。
猫アレルギーの可能性
猫とふれあうことでアレルギー反応が出ることもあります。花粉症と同じように、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどが症状として出ますが、酷いときには呼吸器にも影響がでることがあります。
猫アレルギーかどうかは病院で確認できるので、少しでも疑わしい場合は診断しておきましょう。
また、同居人に猫アレルギーかそれと思われる人がいる場合は、飼うかどうかを慎重に決める必要があります。
お出かけや旅行のハードルが上がる
猫だけのお留守番は誰もが心配します。
いたずらだけでなく、体調を崩していないかなど不安は挙げ出したら切りがありません。
旅行で家を空けるなら、えさやりやトイレ掃除など、毎日行うことで悩んでしまいます。一泊程度の旅行なら工夫次第で可能ですが、数日以上の旅行ではペットホテルやペットシッター、知人などに世話をお願いすべきでしょう。
旅行好きの人は特にこのデメリットをしっかり考えなければなりません。
転勤が問題になる
出張や転勤により猫を飼えなくなる人もいます。
転勤になった場合、転勤先の住居がペット不可かもしれません。
また猫にとっても転勤はストレスの原因にもなります。
転勤の可能性がある人は事前に念入りなリサーチが必要です。転勤が多い人は猫の受け入れが本当に可能か今一度自問自答してみましょう。
出費が増える
家族が一匹増えるので、当然ですがその分出費が増えます。
食費はもちろんですが、トイレ用品などの衛生用品、猫用の娯楽用品、その他の雑貨や便利用品などが発生します。また、ペット保険やワクチン代、時に治療費も必要になります。
近年では、収入が減り猫を飼い続けられなくなってしまった人もいるそうです。
新しく家族を迎え入れるだけの金銭的な余裕があるか、きちんと確認しておくことが重要です。
会うは別れの始め
どんな生き物にも命があります。必ず別れの時が来てしまうのです。
猫の平均寿命は15年ほどといわれています。つまり15年で愛猫は天寿を全うするということです。
そこで問題になるのは飼い主のペットロス(ペットとの別れによる深い悲しみ)です。ペットロスは誰にでも起こることですが、重症にならないよう相談窓口などを事前に知っておきましょう。
14のデメリット まとめ
おさらいのために再度14のデメリットをまとめます。
1.常に猫を考えた生活になる
2.猫に時間を奪われる
3.何でも口に入れて噛む
4.抜け毛との戦い
5.排泄物の臭い問題
6.ゲロを吐く
7.猫用品まみれになる
8.物を壊してしまう
9.急に運動会を開催する
10.猫アレルギーの可能性
11.お出かけや旅行のハードルが上がる
12.転勤が問題になる
13.出費が増える
14.会うは別れの始め
これから猫を飼い始めようと考えてる人で、これらのデメリットが気になったり、自分には駄目だと感じる場合は、一度立ち止まって猫を飼うことを考えて下さい。
全てのデメリットをしっかり理解して、猫を家族として迎え入れる一歩を踏み出しましょう。
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